「失敗」の使い方

「失敗」の使い方

この前、Youtubeを見ていたら、面白い動画を見つけたので紹介します。

こういうこともあるんですね。

ゾウリムシと言えば、中学校の理科で単細胞生物として習いますし、顕微鏡で観察したことあるという人もいるのではないでしょうか。

ゾウリムシは無性生殖をするので、個体を増やす時には分裂します。(栄養状態が悪いと有性生殖するようです)

単細胞生物なんて構造が単純だから、当たり前に分裂すると思っていたというか、失敗するという発想すら無かったのですが、現実には失敗することもあるのですね。

しかも、そう見えるだけかもしれませんが「離れてくれない、どうしよう」ともどかしいような動きをしているのも興味深いです。別の個体が助けに来ているように見えるのも面白いですよね。

単細胞生物が分裂で失敗するんですから、それよりはるかに複雑な構成をしている私たち人間が失敗しないはずがないなと思いました。

問題は、そういう失敗を受け入れる環境づくりですよね。

失敗したときに怒られたりすれば、もう失敗はできないと失敗を恐れるようになるのは当たり前です。

失敗したら、フィードバックすればいいだけなのですが、他者が関与していると、そこにどうしても「価値づけ」が発生してしまうのです。「私はダメなやつだ」と自己嫌悪に陥ってしまったり、「いや失敗してない!」と強弁してしまったり。

いかに失敗が受け入れられる環境にいるかが大事だと思います。

トライ&エラーを繰り返すことは、創造に不可欠です。むしろ、それこそが楽しい。

失敗できない環境にいるときは、できるだけそこから離れること。また、自分で自分の失敗を責めないこと。

逆に言うと、失敗が楽しめないものからも離れたほうがいいかもしれません。

「失敗」は自分のいる環境がどんなレベルか、それは自分の好きな物事か、今自分の創造性は働いているかといったことへのリトマス試験紙みたいに使えるんじゃないかなと思います。